萩焼人間国宝 三輪壽雪〔十一代三輪休雪〕先生 鬼萩割高台茶碗と萩焼専門店発祥の地 三輪清雅堂
「萩色の旅」~萩に来て新しい萩の風を感じてみませんか?高杉晋作が恋人「おうの」に贈ったとみられる茶碗を日本初公開!!
高杉晋作~激動の恋~
高杉晋作
萩焼専門店発祥の地 三輪清雅堂では、高杉晋作が恋人「おうの」に贈ったとみられる茶碗を日本初公開いたします!! (予約制・期間無期限・無料)
東行「当てにした客はまだ来じ郭公(ホトトギス)」
高杉晋作直筆書画(古筆学研究の第一人者 故・小松茂美先生鑑定)
晋作は、自分の帰りを待つ「おうの」の事を想い筆を執ったのだろう。
「来ると約束した客はまだ来ない」と川柳一句を添え、芸者風の女性の後ろ姿や杯がユニークに描かれている。
この書画には下記の写真と同様の馬上杯形茶碗が描かれている。
古はぎ焼 馬上用(馬上杯形)茶碗
箱書には高麗左衛門作 銘「まつむし」 竹屋題簽(たけやだいせん)とある。
高麗左衛門とは松下村塾と交流のあったとされる坂窯と考えられ、銘「まつむし」とは「おうの」を指していると思われる。
晩年、竹の絵ばかり書いて過ごした部屋を竹を意味する「緑筠堂(りょくいんどう)」と名付け、さらに「些々(ささ)という号も名乗っている晋作は、次第に悪化していく体調から竹の生命力に魅了されて茶杓を作った。その際に「竹屋」と名乗ったのではないか。
晋作が「おうの」に贈ったとされる、この自作の茶杓 銘「梅処(ばいしょ)」は現在も東行記念館に伝わっている。
松(松虫)、竹(竹屋)、梅(梅処)を表すこの三点(書画・茶碗・茶杓)の史料には長寿を願う晋作の心情が窺える。
「おうの」は晋作の死後、尼になり「梅処尼」と名乗った。
令和5年(2023)4月28日(金) 地元の情報新聞「スポット山陰」の一面で紹介されました。
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