萩焼人間国宝 三輪壽雪〔十一代三輪休雪〕先生 鬼萩割高台茶碗と萩焼専門店発祥の地 三輪清雅堂
初めに三輪家のルーツであります京槌と言う人が山口県防府市の台道(萩焼原土の主流であります大道土が採取される地域)から萩へ移り住んできました。その後、京槌の息子であります金槌が家を継ぎましたが、金槌には子供がいなかったため、私の大祖父であります正治(明治三十七年三月五日生~平成六年六月十五日没)が養子として三輪家に入りました。私の聞いているところによりますと、大祖父は、戦前(明治~大正) を中心に石川県の輪島塗(漆器)の商いをしていた時に、萩焼名門窯 の知人から「三輪さん、店に萩焼を置いちゃったらどうかね」と勧められ、萩焼を仕入れるようになりました。これが、おちゃわんや 三輪清雅堂の始まりになります。
萩焼専門店発祥の地 三輪清雅堂は、抹茶茶碗にこだわった萩焼専門店として、昭和初期に創業いたしました。 そして、このたび国内唯一の鑑賞型萩焼茶碗専門店としてリニューアルオープンいたしました。当店は、開業以来、厳選した作家のお抹茶茶碗を中心に扱っており、その取り扱い数は萩で随一を誇ります。現在。三輪清雅堂では、萩焼人間国宝三輪休和〔十代三輪休雪〕先生、萩焼人間国宝三輪壽雪〔十一代三輪休雪〕先生、三輪龍氣生〔十二代三輪休雪〕先生、十三代三輪休雪〔和彦〕先生など、萩焼代表作家である先生方のお抹茶茶碗を多数展示いたしております。
現在、萩や長門の有名陶芸家の皆様の協力を得て、萩焼本格窯元巡りツアーを企画、同時に「世界に誇れる萩光悦(萩焼茶碗)を観ずして萩焼芸術を語ることは出来ない」という信念のもと、光悦茶碗を通して萩焼芸術の真髄とは何かを発信しています。
お気軽に、ご来店くださいませ。
観光客に“おちゃわん”でおもてなし。
山口県萩市で最も古い老舗として三輪清雅堂は昭和初期当時、抹茶茶碗にこだわった萩焼専門店として創業。
萩市内外から厳選した作家の抹茶茶碗のみを扱った鑑賞型の萩焼茶碗専門店で、取り扱い数は萩で随一を誇ります。
取扱おちゃわん 陶芸家一覧 | ||
---|---|---|
三輪 龍氣生 | 坂 高麗左衛門 | 三輪 休和 |
三輪 壽雪 | 吉賀 大眉 | 坂田 泥珠 |
坂田 泥華 | 三輪 休雪 | 波多野 善蔵 |
吉賀 将夫 | 岡田 裕 | 喜村 皓司 |
野坂 康起 | 椋原 佳俊 | 新庄 貞嗣 |
大野 誠二 | 吉野 桃李 | 坂倉 善右衛門 |
坂倉 新兵衛 | 田原 陶兵衛 | 兼田 昌尚 |
店舗情報
店 名 | 三輪清雅堂 |
---|---|
店 主 | 三輪 正知 |
住 所 |
〒758-0027 山口県萩市吉田町3 |
定休日 | なし(年中無休) 不定休 都合により店舗を閉める場合がございますので、御来店をお考えの前日にお電話でお問い合わせ頂けますと幸せます。 |
駐車場 | 普通車2台 ※ご来店時に御案内いたします。 |
三輪清雅堂では、「萩焼色の旅」と題して四種類の特別鑑賞会をいたしております。
まずは萩焼人間国宝11代三輪休雪(壽雪)先生の萩茶碗「不老仙」と鬼萩茶碗特別鑑賞会。そして、萩光悦研究家三輪正知の主観による光悦茶碗特別鑑賞会です。尚、萩茶碗「不老仙」および鬼萩茶碗特別鑑賞会と松陰遺愛の萩焼茶碗特別鑑賞会においては鑑賞会後に萩焼を堪能して頂けるよう、それぞれの鑑賞会対象のお茶碗で一服差し上げております。
いずれも予約制で無期限好評開催中です。
(「萩焼色の旅」商標登録第5845587号)
萩光悦研究家 1970年生まれ。山口県出身。山口県萩市で最も古い老舗の萩焼専門店『三輪清雅堂』に生まれる。インドの霊鷲山への旅から帰国後、萩光悦の存在を知り、『光悦茶碗の謎』を研究。「光悦茶碗とは、“永遠の生命を覚知するための茶碗”であり、高麗焼の影響を受け、“日月と蓮華と法華経の精神を尊ぶ七福神”を表現したものである」という今までにない独自の持論を展開し、国宝である振袖茶碗『不二山』は萩で焼かれた可能性が高いことを季刊誌などで発表。本阿弥光悦生誕450年にあたる2008年、本阿弥家の菩提寺・京都の本法寺にて、法華経の精神を表現した幻の萩茶碗『萩光悦』三碗を日本初公開。季刊誌『Kanon~華音』(東京都(株)美研インターナショナル発行)にて4回にわたり研究を発表。2010年、世界三大美術館の一つとして名高い、ロシア・エルミタージュ美術館学芸員アレクセイ・ボゴリュボフ氏(日本美術史専門)から助言を頂いたのが機縁となり、光悦茶碗特別鑑賞会を始める。現在、国内外に向けて、「世界に誇れる萩光悦を観ずして萩焼芸術を語ることは出来ない」という信念のもとに、光悦茶碗を通して萩焼芸術の真髄とは何かを発信している。
現在、萩焼専門店”おちゃわんや”『三輪清雅堂』4代目当主。
あの憧れの鬼萩割高台茶碗特別公開中。
現代巨匠の1人 萩焼人間国宝 故・三輪壽雪(十一代三輪休雪)先生直筆「日々好日」も合わせて公開中です。
この機会に鬼萩窯変茶碗で一服してみませんか。
■作品
・掛け軸「日々好日」〔三輪壽雪先生直筆〕
・鬼萩割高台茶碗〔十一代三輪休雪(壽雪)先生造〕
・鬼萩茶碗〔十一代三輪休雪(壽雪)先生造〕
・鬼萩窯変茶碗〔十一代三輪休雪(壽雪)先生造〕
所用時間 | 約30分程度 |
---|---|
会 費 | 無料 |
不老長寿を願って10代三輪休雪(休和)先生、11代三輪休雪(壽雪)先生 2人の萩焼人間国宝の萩茶碗と書でおもてなし。抹茶は養生の仙薬なり~仙人が住む世界「蓬莱不老仙」には、不老長寿の仙薬があると云われます。 仙人になった気持ちで、二人の萩焼人間国宝の優作萩茶碗と書で楽しんでいただきます。 この機会に「不老仙」の世界を体感し、不老長寿を願って不老仙茶碗で一服してみませんか。
■作品
・掛け軸「不老仙」〔十代三輪休雪(休和)先生直筆〕
・萩茶碗「不老仙」〔十一代三輪休雪(壽雪)先生造〕
所用時間 | 約30分程度 |
---|---|
会 費 | 無料 |
永遠の生命 〔法華経の精神〕を表現した江戸時代初期の芸術家。京都の上層町衆として、刀剣を家業とする本阿弥家の分家に生まれた光悦は、古田織部などから茶の湯を学び、陶芸や書、蒔絵、庭作りなど、多彩な才能を発揮したスーパーマルチアーティストで、東洋のダ・ヴィンチと称されております。
萩光悦とは光悦が作った萩焼(萩茶碗)のことであります。有名な江戸時代の陶磁器の解説書「陶器考」には萩光悦の記載があります。現在、萩には萩光悦がいくつか存在しています。近年、長州毛利家(萩藩)と光悦の関係を示す直接的な史料の存在が判明し、光悦が萩焼作りに関わった可能性が高まりました。
所用時間 | 約2時間 |
---|---|
会 費 | お一人様 4,000円 |
稀有の芸術家、本阿弥光悦は、日本の各産地のよき土を見立て陶芸に勤しみました。各産地のよき土とは、京都、膳所、美濃、瀬戸、伊賀、信楽、萩のことで、江戸初期に光悦茶碗の大輪が一斉に開いたので御座います。今回の鑑賞会では、和物茶碗の最高峰と呼ばれる光悦作、国宝・振袖茶碗「不二山」と同時期に造られ、萩の窯で焼かれたとみられる萩光悦、瀬戸光悦、伊賀光悦など光悦茶碗七碗を公開いたします。
東洋のレオナルド・ダ・ヴィンチ 本阿弥光悦の幻の萩焼茶碗『萩光悦』が、テレビ・新聞・季刊誌などで紹介され、このたび、多くの方に身近に『萩光悦』を感じて頂けるようプチ鑑賞会を始めることとなりました。こちらの鑑賞は、お時間のない方、お子さまに芸術への興味を養われたい方、ご家族やグループで萩観光の一環としてお考えの方、バスツアーのオプション企画の一部としてお考えの方などにお勧めしております。
所用時間 | 約30分程度 |
---|---|
会 費 | お一人様 1,000円 |
この鑑賞会は、予約制で、『萩光悦』三碗を公開します。
萩市で最も古い老舗の萩焼専門店「三輪清雅堂」へ、お足をお運びいただき、東洋のダ・ヴィンチの美に触れていただければ幸いで御座います。
詳細やご予約については、お気軽にお電話でお問い合わせくださいませ。
光悦茶碗ほど、日本独自の文化として世界に伝わっていく題材はないだろう!
東洋のレオナルド・ダ・ヴィンチ本阿弥光悦が作陶した光悦茶碗を自らの持つ感性と使命感を持って研究する三輪氏の探究心を高く評価
二律背反の価値は、有史以来、創作の重要なテーマとして扱われてきた。世に数多く 確認できる光悦茶碗の造形美を観た上で、自国の文化を海外に紹介する際に用いられ る作品は、全世界に通用する価値を表すのと同時に、独自の文化を伝えるものであるべきです。光悦茶碗ほど、日本独自の文化として世界に伝わっていく題材はないだろう。
最も古い歴史ある萩焼専門店”おちゃわんや”「三輪清雅堂」の4代目当主で、萩光悦茶碗研究の第一人者である三輪正知氏は、江戸時代の陶磁器の解説書『陶器考附録』や 『長州毛利家文書』などの史料に基づいて、萩焼と光悦との関係を季刊誌で発表し続 けてきた。
三輪氏は、「たゑもん」なる陶工に宛てた光悦の手紙をもとに、自身が所蔵する光悦茶碗五碗と光悦の振袖茶碗「不二山」(国宝)に多くの共通点があることから、振袖茶碗「不二山」は萩で焼かれた可能性が高いといった見解を導き出している。私自身も国宝の振袖茶碗「不二山」の高台脇に正三角形の印が確認出来たことはとても興味深い。
三輪氏は、光悦茶碗を通して自己の生命力が「永遠の生命観」の中で生かされている大切さを伝え、光悦茶碗とは、永遠の生命を覚知するための茶碗であると語っている。私は、東洋のレオナルド・ダ・ヴィンチ本阿弥光悦が作陶した光悦茶碗を自らの持つ 感性と使命感を持って研究する三輪氏の探究心を高く評価し、氏の研究と発表を 推奨します。これからも世界に誇れる萩焼芸術である光悦茶碗の特別鑑賞会を続けて 頂き、いつの日か萩焼茶碗に詳しい三輪氏に、光悦も訪ねたであろう萩の窯元にも案内をお願いしたい。
日本の美を代表する芸術家・本阿弥光悦が、実は萩焼にも挑戦していた!そんな誰も取り組んでいない、ワクワクする説を研究・実証しようとしているのが、山口県萩市にある萩焼専門店「三輪清雅堂」の三輪正知氏だ。
萩焼を扱う店としては萩で最も古い老舗の当主の御子息である三輪氏は、江戸時代の陶磁器の解説書『陶器考附録』や『長州毛利家文書』などの史料に基づいて、萩焼と光悦との関係を長年研究してきた。光悦研究家は多いが、このようなテーマを専門に研究している人は国内にほとんど存在しないため、三輪氏は第一人者と言ってもよいのではないだろうか。
尾形光琳に代表される琳派の、初期のパイオニアとされるのが光悦と俵屋宗達だ。光悦は茶碗や書など、様々な分野で活躍し、琳派の、そして日本の美を作り上げた天才だ。一方、萩焼は雅な美しさと力強い造形が特徴の焼き物である。
そんな萩焼と光悦が結びついているのではないか、三輪氏はそんな着眼点から「萩光悦」の研究に取り組んでいる。もし、それが事実であるならば、萩焼の、そして光悦の美が新たな輝きを帯びて見えてくるに違いない。
三輪氏はロシア・エルミタージュ美術館の学芸員との交流を通じて、「本阿弥光悦やレオナルド・ダ・ヴィンチは陶芸や絵画を通して、“虚実”や“天地”、“男女”といった二律背反の価値を内包した“美”や“大いなる慈悲や慈愛”のような、この世で最も尊いものを表現しようとしていたのではないか」
「(自身が所蔵する)光悦茶碗と光悦の振袖茶碗「不二山」(国宝)に多くの共通点があることから、この国宝は萩で焼かれた可能性が高い」といった見解を導き出している。
光悦が実際に萩焼を創作していたのかどうか。このような大胆な仮説は、美を味わい、考える喜びを与えてくれるものである。氏の光悦茶碗研究はこれから、さらに深まっていくと思うので、その動向に注目していきたい。
布施 英利(ふせ ひでと、芸術学者)
2013年(平成25年)01月11日 金曜日 はぎ事時新聞
東京芸大准教授
布施英利氏が評価
萩市吉田町 三輪正知氏「光悦研究の第一人者」
“東洋のレオナルド・ダ・ヴィンチ”と評される江戸時代初期の芸術家、本阿弥光悦(1558~1637)の陶芸作品を研究する吉田町在住の三輪正知さん(42)に、芸術学者でダ・ヴィンチの研究家として名高い東京藝術大学の布施英利氏准教授より、「(萩焼と光悦の関係を研究する)光悦研究家の第一人者である」との文書がこのほど寄せられた。
三輪さんは老舗の萩焼専門店「三輪清雅堂」に生まれ、十数年前から“萩光悦研究家”として光悦の陶芸作品研究に没頭している。この間に手に入れた古萩焼とされる三碗を、その陶芸手法や古い文献、光悦の日記などを根拠に、「法華経を信仰していた光悦にしか作れない造形美」として“萩光悦”と命名。さらに「光悦はこれらの茶碗を萩に来て作陶した」「光悦作品で有名な国宝“不二山”も萩で焼かれた可能性が高い」など、大胆な仮説を次々と発表してきた(既報)。
また平成二十三年には、「光悦とダ・ヴィンチがともに二律背反の美を内包する“大いなる慈悲や慈愛”を表現しようとしていた」とする三輪さんの主張に対し、ダ・ヴィンチの作品を収蔵するロシア国立エルミタージュ美術館の学芸員二人が共鳴する評論を書いている。
布施准教授はこれら三輪さんが取り組んできた一連の光悦研究を高く評価。このほど日本文化に関する本を数多く出版している(株)美研インターナショナルを通じて三輪さんにコメントを贈った。これによると「(三輪氏は)日本の美を代表する芸術家・本阿弥光悦が、実は萩焼にも挑戦していた!そんな誰も取り組んでいない、ワクワクする説を研究・実証しようとしている」と分析し、「光悦研究家は多いが、このようなテーマを専門に研究している人は国内にほとんど存在しないため、三輪氏は第一人者と言ってもよいのではないだろうか」と賞賛。
「光悦が実際に萩焼を創作していたのかどうか。このような大胆な仮説は、美を味わい、考える喜びを与えてくれるものである。氏の光悦茶碗研究はこれから、さらに深まっていくと思うので、その動向に注目していきたい」と今後の三輪さんの研究成果に期待を寄せている。
これを受けて三輪さんは、「これからも光悦茶碗研究家としてより深く探求していきたい。光悦と萩焼の関係が事実だとすれば、日本の陶芸の中で萩焼が日本最高峰の焼物の一つであることが認められることになる。萩焼の“光”となるのが自分の使命。萩焼芸術を国内外に発信できるよう頑張りたい」と話している。
布施准教授は昭和三十五年生まれ。群馬県出身。東京藝術大学美術学部卒業。同大学院博士課程終了。レオナルド・ダ・ヴィンチなどを研究し、美術解剖学の視点から古今東西の美術を中心に幅広く批評を行う。著書に「君はレオナルド・ダ・ヴィンチを知っているか」など多数。