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日本を代表する芸術学者の   布施英利先生     からコメントをいただきました。


本の美を代表する芸術家・本阿弥光悦が、実は萩焼にも挑戦していた!そんな誰も取り組んでいない、ワクワクする説を研究・実証しようとしているのが、山口県萩市にある萩焼専門店「三輪清雅堂」の三輪正知氏だ。

焼を扱う店としては萩で最も古い老舗の当主の御子息である三輪氏は、江戸時代の陶磁器の解説書『陶器考附録』や『長州毛利家文書』などの史料に基づいて、萩焼と光悦との関係を長年研究してきた。光悦研究家は多いが、このようなテーマを専門に研究している人は国内にほとんど存在しないため、三輪氏は第一人者と言ってもよいのではないだろうか。

形光琳に代表される琳派の、初期のパイオニアとされるのが光悦と俵屋宗達だ。光悦は茶碗や書など、様々な分野で活躍し、琳派の、そして日本の美を作り上げた天才だ。一方、萩焼は雅な美しさと力強い造形が特徴の焼き物である。

んな萩焼と光悦が結びついているのではないか、三輪氏はそんな着眼点から「萩光悦」の研究に取り組んでいる。もし、それが事実であるならば、萩焼の、そして光悦の美が新たな輝きを帯びて見えてくるに違いない。

輪氏はロシア・エルミタージュ美術館の学芸員との交流を通じて、「本阿弥光悦やレオナルド・ダ・ヴィンチは陶芸や絵画を通して、“虚実”や“天地”、“男女”といった二律背反の価値を内包した“美”や“大いなる慈悲や慈愛”のような、この世で最も尊いものを表現しようとしていたのではないか」

(自身が所蔵する)光悦茶碗と光悦の振袖茶碗「不二山」(国宝)に多くの共通点があり、この国宝は萩で焼かれた可能性が高い」といった見解を導き出している。

悦が実際に萩焼を創作していたのかどうか。このような大胆な仮説は、美を味わい、考える喜びを与えてくれるものである。氏の光悦茶碗研究はこれから、さらに深まっていくと思うので、その動向に注目していきたい。

日本を代表する芸術学者の   布施英利先生     からコメントをいただきました。


2013年(平成25年)01月11日 金曜日 はぎ事時新聞

東京芸大准教授
布施英利氏が評価


萩市吉田町 三輪正知氏「光悦研究の第一人者」
“東洋のレオナルド・ダ・ヴィンチ”と評される江戸時代初期の芸術家、本阿弥光悦(1558〜1637)の陶芸作品を研究する吉田町在住の三輪正知さん(42)に、芸術学者でダ・ヴィンチの研究家として名高い東京藝術大学の布施英利氏准教授より、「(萩焼と光悦の関係を研究する)光悦研究家の第一人者である」との文書がこのほど寄せられた。

三輪さんは老舗の萩焼専門店「三輪清雅堂」に生まれ、十数年前から“萩光悦研究家”として光悦の陶芸作品研究に没頭している。この間に手に入れた古萩焼とされる三碗を、その陶芸手法や古い文献、光悦の日記などを根拠に、「法華経を信仰していた光悦にしか作れない造形美」として“萩光悦”と命名。さらに「光悦はこれらの茶碗を萩に来て作陶した」「光悦作品で有名な国宝“不二山”も萩で焼かれた可能性が高い」など、大胆な仮説を次々と発表してきた(既報)。

また平成二十三年には、「光悦とダ・ヴィンチがともに二律背反の美を内包する“大いなる慈悲や慈愛”を表現しようとしていた」とする三輪さんの主張に対し、ダ・ヴィンチの作品を収蔵するロシア国立エルミタージュ美術館の学芸員二人が共鳴する評論を書いている。

布施准教授はこれら三輪さんが取り組んできた一連の光悦研究を高く評価。このほど日本文化に関する本を数多く出版している(株)美研インターナショナルを通じて三輪さんにコメントを贈った。これによると「(三輪氏は)日本の美を代表する芸術家・本阿弥光悦が、実は萩焼にも挑戦していた!そんな誰も取り組んでいない、ワクワクする説を研究・実証しようとしている」と分析し、「光悦研究家は多いが、このようなテーマを専門に研究している人は国内にほとんど存在しないため、三輪氏は第一人者と言ってもよいのではないだろうか」と賞賛。

「光悦が実際に萩焼を創作していたのかどうか。このような大胆な仮説は、美を味わい、考える喜びを与えてくれるものである。氏の光悦茶碗研究はこれから、さらに深まっていくと思うので、その動向に注目していきたい」と今後の三輪さんの研究成果に期待を寄せている。

これを受けて三輪さんは、「これからも光悦茶碗研究家としてより深く探求していきたい。光悦と萩焼の関係が事実だとすれば、日本の陶芸の中で萩焼が日本最高峰の焼物の一つであることが認められることになる。萩焼の“光”となるのが自分の使命。萩焼芸術を国内外に発信できるよう頑張りたい」と話している。

布施准教授は昭和三十五年生まれ。群馬県出身。東京藝術大学美術学部卒業。同大学院博士課程終了。レオナルド・ダ・ヴィンチなどを研究し、美術解剖学の視点から古今東西の美術を中心に幅広く批評を行う。著書に「君はレオナルド・ダ・ヴィンチを知っているか」など多数。




東洋ルネサンス〜日本が世界に誇れる芸術 光悦茶碗
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